スローカロリーってどんなこと?
はじめに
'食'は生きていくうえで、最も重要な生活の要素ですが、生命維持のためだけではないのが、私たち'ヒト'の特権と言えるかもしれません。 食物の種をまき、育て、料理し、五感で味わい、食卓を楽しむ。あるいは、食べたいものを選び、手に入れることが自由にできる社会をもっています。そして、この豊かな日本の食生活のなかで、次に求められているのは'健康'です。
'健康'を意識しながら食事をすることは、超高齢化問題を抱える私たち日本人にとって今後もっとも重要なテーマの1つと言えます。 健康寿命を延ばすことは、国としても、本人としても望むこと。いつまでも、食べたいものを美味しく味わいたいものです。ではどうやって?
健康づくりの目的は個々によって異なります。病気になりにくい身体をつくることと、病気を治すことでは、とるべき手段は違います。 また、体重を減量することが健康につながる人もいれば、増量したほうが健康になる人もいます。ただ、皆に共通するのは、 私たちは死ぬまで食物を摂取し、内臓で消化吸収・排泄をし続けるということ。毎日、何をどのように食べてきたかが、いまの身体の元になっているということです。
健康づくりを意識した食生活は、個々のニーズに合わせながら生活全体をマネジメントする必要があります。なかでも、 「スローカロリー」をキーワードに実践していくことで、様々な目的、ニーズの実現が可能になると考えます。 私たちにとって馴染みのある方法論ばかりですが、実は「スローカロリー」につながることばかりです。では、各論を見てみましょう。